計算方法
- Q:必要換気量(m3/h)は、Q=M / (C - C0)で計算します。
- M:室内でのCO2発生量 (m3/h)は
在室者1人あたりのCO2発生量は安静時で1人あたり約0.018∼0.025m 3/h(または約20〜30リットル/時)とされています。
総CO2発生量は、在室者1人あたりのCO2発生量 × 在室人数です。
- C:室内CO2許容濃度 (ppm)は
建築基準法では、室内のCO2濃度を1000ppm以下に抑えることが推奨されています。
ppmは「Parts Per Million」の略で、100万分の1を表します。濃度(%)に換算する場合は、10000で割ります。
- CO:外気CO2濃度 (ppm )
一般的な外気のCO2濃度は、約350~450ppmで計算されることが多いです。
- 換気回数(回/h)は、必要換気量(m3/h)/ 部屋の容量(m3)で計算します。
※窓を開ける換気は、「換気回数」と、実際に「窓を開ける時間」を結びつけるのは、非常に複雑で、一概に何分とは言えません。
なぜなら、窓開け換気は、風の強さ、風の向き、窓の大きさ、開け方、部屋の形状、室内外の温度差など、
様々な要因に左右される「自然換気」だからです。
一回、5分~10分間程度、窓を全開にする。という方法が、最も現実的で効果的な目安となります。
CO2濃度測定器の濃度 (ppm) の状態
- ~450ppm 外気レベル。非常に良好な状態。
- ~800ppm 快適な状態。一般的なオフィスや教室で推奨されるレベル。
- 800~1000ppm 換気を検討し始めるレベル。軽い不快感を感じる人が出始めることも。
- ~1000ppm 推奨される上限値。建築基準法で努力義務。こまめな換気が強く推奨される。
- 1000~1500ppm 不快感や眠気を感じる人が増加。集中力低下の可能性。積極的な換気が必須。
-
1500ppm以上 頭痛、めまい、吐き気などの症状が出る可能性。早急な換気が必要。高密度空間に多い。
- 3000ppm以上 健康被害のリスクが高まるレベル。緊急の換気が必要。
|